Wellmax®-SmFeN(サマリウム鉄窒素)異方性射出成形磁石材料の使い方
異方性希土類射出成型ボンド磁石は
成形時に磁石の粉の方向を揃える
(配向させる)必要があります。
適切に配向させると、本来の材料が
持つ特性を十分に発揮できます。
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射出成形時に磁場が必要
材料は射出成形時にナイロンが溶けた状態で金型に充填、金型内でナイロンが冷却され固化します。SmFeN磁石粉はこの数~数十秒の過程で配向設計に基づいた磁場により整列し冷却時のナイロンの固化により固定されます。従来使われている異方性フェライト射出成形磁石に比べて強い磁場が必要です。
用語集:等方性磁石と異方性磁石
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磁場の設計が磁石の性能を大きく左右
配向磁場は大きさだけでなくその方向の設計も重要となります。この設計では金型の構成だけでなく、ヨークやシャフトなどの射出成形の際にインサートされる磁性材の有無も考慮する必要があります。一方でこの設計を事前にしっかりと行うことで実際のトライ&エラーによる時間と費用を削減することが可能となります。
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同じ形状と材料でも
大きくことなる磁束波形異方性の焼結磁石では磁石メーカーが配向させるための設計を行い規格値を測定し、
磁石ユーザーはそれに基づいた特性で製品を設計しています。
異方性ボンド磁石では配向や作成する磁石の形状などによっては規格値と同じ特性にはならないということが生じます。
一方で、配向設計と形状設計の工夫で、オリジナリティの高いアプリケーションが作れます。
> 本シミュレーションで用いている磁場解析ソフト(JMAG)のサイトはこちら
配向設計パターンごとの事例紹介
本X-MININGウェブサイトでは、3つの配向設計パターンにおける事例を紹介しております。
実際に事例をご覧いただくことでシミュレーションにより何がわかるか、どのようにお役立ていただけるかイメージをお持ちいただけると思います。ぜひご覧ください。
Wellmax®SmFeN磁石材料を有効に活用いただくために
異方性希土類射出成形ボンド磁石に関して住友金属鉱山は20年を超える経験に基づくノウハウがあります。
Wellmax材料を広く有効にご活用いただくために磁場解析を用いた配向設計でお客様をサポートします。